Peony ボタン科ボタン属
丸いつぼみに秘めるそのパワーたるや、芍薬ファンならご存知のとおり。開花していく姿は実にドラマチックでつい目が離せません。
シャクヤクとは
中国原産のお花で、もともとは薬として利用されていました。今でも漢方薬の配合欄には芍薬の名を目にします。観賞用として渡来してきたのは安土桃山時代で、その後江戸時代には茶花(茶席に飾る花)として、多くの品種が誕生しました。ヨーロッパに渡ったものは
19世紀ごろ盛んに品種改良が進みました。豪華な八重咲き品種が多く生まれ、モネ、ルノワールらが手掛けた絵画にも残されています。
洋シャクヤクは華やかにな香りがあるのも特徴。
和芍薬の多くは一重咲きでシンプルなのに対し、ゴージャスなバラ咲き品種が多く出回ります。その優雅で気品あふれるたたずまい、満開になった息をのむ程の美しさです。
この季節だけのお楽しみ、芍薬の魅力をお伝えします。
少量でも立派なブーケに
こちらのハワイアンコーラルは、花芯の黄色が見える
半八重咲き。比較的和の装いにも似合います。
たっぷりとした開花姿ですので、数本をこうして束ねるだけで立派なプレゼントや手土産なります。
開花させるには
表面には蜜がついており、これがコーティング剤となり、
開花をじゃますることも。
表面を水で洗い流すか、湿らせた布拭いてあげましょう。
また、葉を多く残さないこともポイントです。
花を引き立てる美しい緑と独特の形をした葉をもつ芍薬、
それを落とすのは気が引けますが
花にお水を行き届かせるためには、思い切ってとってしまいましょう!
散る姿も楽しんで
ハラハラと落ちる花びらにも風情を感じます。
満開になった花はこのように短く切って生けるのもおすすめ。
葉っぱを一枚添えると、素敵な感じに仕上がります。
似た花で牡丹がありますが、この葉っぱが見分け方のポイントです。
シャクヤクの葉っぱは艶やかで濃い緑なのが特徴です。
シャクヤクを使った花束
5月6月だけの限定花材です。その時々で入荷される種類はいろいろですが
旬のお花を使ったブーケは、センスがひかる粋なプレゼント。
開花状況により、表情は大きく変わりますが、調節は難しいのでご容赦ください。
芍薬を使ったブーケのご注文はこちら ↓↓