4月に入り気温が上がってくると、チューリップやラナンキュラスなどの球根系のお花の出荷が終わり、夏の花に切り替わっていきます。4月はちょうど間の時期で、楚々とした草花系が魅力的な季節です。
今回はその中でも華やかでメインになりやすい、”スカビオサ”をご紹介します。
|スカビオサとは
別名を”マツムシソウ”といい、日本では古くから馴染みのあるお花です。
ひらひらとした花びらの大輪タイプと、小さな花びらが集合してまあるくさく普通のタイプがあります。
小さな花びらがまあるく集合して一つの花となり、外側から中心部分に向かって開花していきます。
|花後も楽しめます
お花が咲き終わった後の実は”ステルンクーゲル”という名前で出荷されます。独特の風貌で、これが本当にスカビオサ?と目を疑ってしまいます。カサカサとしてまあるい球体、自然な色もアレンジメントのアクセントにもなります。
|生け方により変わる表情
すっと伸びた茎がフラフラと気ままでナチュラル。このお花の魅力を存分に楽しむなら、最初のうちはぜひ長いままで飾ってもらいたいお花です。
無理に顔を向けたい方に飾ろうとしても、くるっと回ってしまうので
生けにくい・・・と捉えられがちですが、そこはあまり気にせず、スカビオサの向きたい方に自然に生けるのも、また魅力的です。でもあまりにも暴れんぼうも手に負えませんので、花屋さんで購入するときには、顔だけでなく、茎の曲がりもよくチェックしてみましょう。
咲き進んでからは、だんだん短くしていくことをお勧めします。短くすると、水が送られやすくなりますし、集合したお花一つ一つがよく見れて、それも可愛らしいです!
もし首がくねっと下がってしまったときには、湯あげという方法をお試しください。熱湯と水を張った花瓶を用意し、お花を新聞でクルクルと巻き、茎の足元を切ったら熱湯に2cmほどつけます。10秒くらいしたらすぐさま水に付け直せば、次第に首が上がってきます。