おまとめサービス

去年の今頃から、中国の一地方都市の方で風土病が発生した、と報道され始めたコロナ。

こんなに世界を巻き込んで長引くことになるなんて、誰もが想像していなかったと思う。

4月5月の緊急事態宣言で、胡蝶蘭の生産農家は生産調整に入り、今、市場から胡蝶蘭が姿を消している状態になってきている。この事象から見ても、今は改めて普通の状態ではないのだ、と花業界に身を置くものとして感じる。いつまで続くかなんて神のみぞ知ることなので、今の環境の中で出来る限りのことを取り組んで行かなければならない。

御蔭でグリーンロードでも小さな扶養家族たちが増えてきている。コロナだからご飯を食べるのは減らしてね、なんて決して言ってはならない。好きなだけ腹一杯のごはんを食べてもらうべき。だから大人は出来る限り知恵を絞って経済活動を推進して行かなければならない。

企業はこのような状況でリモートワーク出来るところは推進し、かたやオフィス面積を増やすことにより密を避けようとしている企業もある。

そんな環境の中、KADOKAWA様が4月にオープンしようとして延期していた「ところざわサクラタウン」を11月6日(金)にオープンさせた。角川会長の肝いりだけに社員の方々も熱く仕事をしていたのを目の当たりにした。

グリーンロードは今回のオープニングに際し、お祝い花を出したい企業様から一括で受注、バラバラに色んな花が順次届くのではなく、1社ではできないデザイン性の高いオープニング花を総合企画、装飾を担当させて頂いた。御蔭様でお申込みいただいた企業の数は180社にもなった。テナントのショップにおいては約90社様からの御花を届けさせてもらった。KADOKAWA様として慣れない施設運営で多数の業者に出入りされたくない(特にこんな時期なので不特定多数の業者との接触を極力避けたい)。多数のお祝い花が届くと社員の方々がその受取業務だけで忙殺されてしまう。(オープニングには経済界の御重鎮の方々をお招きしたレセプションが準備されており、それだけでも神経が擦り減っていた)。

1社では実現できない大がかりなデザインの花を実現させたい、など複数の要素が絡んで弊社に御依頼頂いた。我々は夏ごろから打合せに所沢に通い始め、施設を理解するところから始め、11月2日(月)にまずはミュージアムのオープニング花を全社員総出で装飾、6日のオープンに向けパビリオンやテナントのオープンの花を仕上げていった。

最近のこの閉塞感の中、全社員で仕上げたイベントとなった。

今まであったようでなかった「お祝い花おまとめサービス」という花の届け方。

コロナによって環境が変化したことに応じて、我々も人の気持ちを届けるため、花の提供の形態を変化させて行かなければならないと感じる。