11月のおすすめ サンキライ

Smilax china/ ユリ科シオデ属

赤い艶やかな実が、リースやお飾りなど、これからのシーズンには大活躍。
マニアはこの時期を心待ちにする、サンキライの魅力をお伝えします。

サンキライとは

サンキライは俗名で、本当の名前はサルトリイバラといいます。
その由来はつる性のトゲトゲした枝が這う場所にお猿さんが追い込まれると、動けなくなってしまうと言うことから、
「猿獲りイバラ」と名付けられたそうです。

実際私たちフローリストも、入荷した枝の絡みをほぐすだけで
「イタタタ」となるんです。こんな枝の藪に飛び込んだら‥考えただけでも恐ろしい。

また、「山帰来」とも書き、病人が毒消しの効果があるこの実を
に入って食べてってたとことからこう言われているそうです。

厳密に言えば、中国では漢方にも使われているサンキライ と、日本で育つサルトリイバラは違うようですが、日本の花屋では総称してサンキライというようです。

ドライフラワーとに最適

繁殖力の強い植物なようですが、お庭や人の目の届くところでは、たわわな実ををつけるほど立派な株には育たないようで、山の中の自然の産物というイメージがあります。
自然が作り上げた見事な赤は、水なしでもなかなかあせることがないので、多くはドライフラワーとして活用されます。

「不屈の精神、屈強」 という花言葉を持つほど丈夫な植物で、
赤く色づいた実は、多少の衝撃では落ちることもないので、壁掛けなどに最適です!


誰でも簡単リースに

サンキライはつる性で、他の植物に絡みながら成長していくということもあり、
枝はしなやかで丸めやすいため、この時期のリースの材料として多く使われます。
シンプルリースは、絡めて固定するだけ。どなたでも簡単に作れます。
多少いびつでも、趣があって素敵に見えちゃいます!

夏のサンキライ

赤い姿が有名ですが、色づく前はさわやかな緑色で、また違った顔を楽しめます。
水分を多く含み、枝葉よりしなやかで、葉っぱも付いているのが夏らしいですね。

お手軽な輸入か実が美しい国産か 

中国からやってくるサンキライは、自然の風合いがありそのまばら感も魅力。
一方、国産はとにかく実がきれい。お値段は輸入が一本あたり200-300円でのご提供に対し、国産は500-800円と大きく変わります。

さらに、実が大きくて、艶やかで、人間にも大敵のあのトゲがない!という優れものが存在します。変わり種で、その名も「トゲナシサルトリイバラ」という
ストレートなお名前。

トゲがないのでスイスイっと作業が進みます。
でも、しかし、なんだろう、この物足りなさは・・・。

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