おかげさまで20年目を迎えました

皆様のお陰でグリーンロードはこの7月から20年目を迎えることができました。
振り返ってみれば長い年月でした。決して順風満帆というわけではなく、平坦な道であったわけでもありません。

なにが一番の思い出ですか?と言われるといい事も良くないことも全部かな~

といった感じです。

20期目を迎え、今まで培ったものをたいせつに、さらなる進化に向け会社が変わろうとしております。
意気揚々と変化を楽しむ人、躊躇する人、流れにのってとにかく頑張る人、
たった30人足らずの会社ですが、様々な 思いがある中、
先日の全大会での代表の話、ちょっと長いですがご紹介いたします。

以下代表高原より

私はグリーンロードという会社が大好きです。

あなたはいかがでしょうか?

好き、嫌い、どちらでもない、どちらにしても自分が所属している会社をより良くしていく必要があり、我々の生活のため、社会ために今日よりも少しでも良くしていくことが社会に対しての大切な使命だと思います。

19期も何とか終了し、われわれは20年目を迎えることができました。
20年ってどういうことか紐解いてみると、企業の存続確率についてです。

企業は設立1年後には30%の会社が消滅、3年後には50%の会社が消滅、10年後には90%が消滅、設立20年続く会社というのは0.3%だそうです。つまり、1000社設立されたうちの3社だけが20年を迎えるという客観的データがあります。その1000社のうちの3社に我々が残れたことを率直に嬉しいと感じます。ただ、過去を振り返っても前に進まない、我々は前を向いて行かなければならないので、現時点でグリーンロードの存在意義について改めて考えてみたいです。

まず、そもそも花って我々人間社会において必要かどうか?の根本的な事柄を歴史に則って検証してみました。歴史上、花というものが人類と関わる、つまり花が人の気持ちに寄り添うものだと表現された事実としては、35万年前、イラクのネアンデルタール人が仲間の死を悲しみ、少なくとも8種類の花を遺体に花を添えて埋葬したことが、人類史上最初のことだと認識されております。その当時、霊魂の存在や輪廻転生という思想なかったと考えられ、ただただ仲間の死を悲しみ、ともに生きた仲間に感謝の気持ちを伝えようとした、と想像できます。

日本においては約1300年前の飛鳥時代に聖徳太子が花を生けた、という事実が記されており、800年代の京都に都が移された平安時代には、埋葬時に花を手向ける、ということが一般的になってきました。

そういう側面からみると、花というものは人の感謝の気持ち、悲しみの気持ちを表現するために我々にずっと寄り添ってきたものだと考えられます。

一方、我々グリーンロードにとってもう一方の重要な事業の柱である、観葉植物を考えてみる。明治維新を過ぎ、本格的に一等国の仲間入りを目指して日本という国家が、江戸時代の最後に結んだ不平等条約を改正するために、今の日比谷公園の向かいに鹿鳴館という外交施設をつくりました。毎夜諸外国のVIPを集めてパーティーを催し、日本はこんなにイケてる国なんだとアピールをしました。その際、インテリアの一部として観葉植物を置き、今もある野沢園さんが交換、メンテナンスを行ったことが観葉植物のレンタル事業の始まりでした。その後、不平等条約は戦争という形で解決されましたが、インテリアの一部として演出するアイテムだということは100年前から表現されていた、と認識することができます。

長々と歴史の側面に触れましたが、やはり花と緑は人間に感情というものがある限りとても重要なものであり、観葉植物も演出、販促、インテリアという切り口からでも普遍的なものだと結論付けられます。現在、周りの同業者を見渡してみると、半日セリに来て3~10ケース程度の花を買い付け、「景気が良くないから花が売れない」とか、「あのお客さんが無理難題を言うから」など、自分を正当化して退化していく同業者がほとんどです。

事業目的の根本である人の気持ちを表現する、インテリアとしてその空間を演出することにより人の心を豊かにする、などの根本的な意義が置き去りにされている現状です。

そういった中にどうやったら顧客の要望に応えられるか、を真剣に考えている我々ってある意味希少価値だと思います。また、現在、我々を取り巻く経済環境も非常に不安定です。

このまま我々自身が変わらなければ時代に取り残されるだけです。

そこで「変わる」ということがどういうことなのか皆で共有したいと思います。

英語でつづると、「CHANGE」、このGを少し変えると「CHANCE」という言葉に変わります。つまり、変化する、というとは機会をとらえることにつながります。

大切なことはGをCに変えるための腹を括る、という少しの勇気です。

我々が大切にしてきた「人の気持ちを花で届ける」という理念は変えず、手法、取組み、ものの見方を変えていく。今までの延長線だと社員が疲弊していく。明らかに進んできたレールを変えて進んで行かなければならない。

これが20期の重要なテーマだと思います。

今期、より大きな目標を達成するために、GをCという文字に変える気持ちを強く持って取り組んで行きましょう。