花の集まり（花序）を、小さい手まりに見立てた和名でコデマリ。澄んだ空に、草花が活気づく清々しいこの季節、春の息吹を感じる枝物です。散歩道では４月ごろから開花の様子を見ることができますが、卒業式や入社式など、春のセレモニーに欠かせないお花のため、店頭の切り花は２月頃から品質の良いコデマリが並びます。
たわわに白い花をつけ、重みでしなっているかのうような枝ぶりが優雅です。

|つぼみから、開花して散るまで

つぼみの状態も観賞価値のある花です。弓なりの枝に明るい緑の葉が満遍なく並び、そこにのったつぼみの点々が、爽やかな春の気候によく合います。

開花してからは、その名の通り、小さな鞠のような可愛らしい姿となり、華やかさを演出します。
開花すると散っていく花びらも楽しみの一つ。
細かな白い花びらが、雪のようにハラハラと散りなんとも風情があります。
お仏壇など、狭くてお掃除が大変な場所でなければ、ぜひその景色も楽しんでみてください。

|花言葉は「優雅」「上品」

その姿は上品で、優雅。花言葉そのものです。
コデマリはどんな花と合わせても品のある雰囲気で包み込み、
他の花を引き立てます。

大きなアレンジの中では枝ぶりを生かして風雅な趣、
小さなアレンジで丁寧に細かくして花の顔を見せれば、白い鞠花がより魅力的に映ります。
コデマリは主張しすぎず、しっかり仕事をする万能のお花なんです。

|コデマリの入った春のアレンジ・ブーケ

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