水揚げ勉強会

花を長く持たせるにはどうしたらいいですか??

お客様からよく受ける質問です。

「水換えをこまめにして、できれば茎を切り戻してあげるといいですよ」

いつもこんなふうにお答えしますが、

夏のこの時期は、正直私たちも頭を悩ませておりました。

今回は『水揚げ&花のケア』の著者である 薄木健友さんを講師にお呼びして

~切花の水揚げと管理~という題目で、3時間たっぷりの勉強会を行いまいた。

切り花は自然の状態でなくなる つまり 根っこがない状態になると

水を吸い上げる力が弱まってしまいます。

市場から戻ってきた花たちは、私たち生花店の行う“水揚げ”という作業により水を吸い上げる力が蘇ります。

一般的に水揚げというと「水切り法」が有名ですが、

その他、熱湯につける・焼く・ミョウバン、薬剤を使用するなど

お花の性質によって方法が異なります。

薄木さんは、北海道で花店を営み、10年以上も実験を繰り返しているとのこと。

もちろん花持ちの良さでは定評のある、リピーターの多い人気店のようです。

私自身のことを振り返ると、うん十年前、初めて生花店でアルバイトをした時にはじめてやらせてもらった仕事は水揚げ。

しかし意味など説明されたこともなく、聞いても「なんとなく」「昔からこうしているから」 など

半ば迷信混ざりの理由で、方法だけを教え込まれました。

薄木さんは、ご自身の なぜ をもとに水揚げの根拠を追求したそうです。

↓花を扱う制作部だけでなく、園芸部や営業部も前のめりに聞き入っています。

花は儚いから美しいのだ という考えもありますが・・・

せっかく買うなら新鮮で長持ちしたほうがいいですよね!

産地で収穫後の適切な前処理も必要ですが、小売店での正確な水揚げ知識があってこそお客様の元に行き、本来の美しさを発揮できるもの。

花屋としての使命を強く感じました。